「悲」


愚かな罪人の悲しみにふるえる言葉です。

戦争、貧困、格差と矛盾や汚濁が渦巻く

そんな社会を良くしたいと本気で信じているのでしよう

だからと言って、決してアレフが真理であるわけじゃありません。

 

救済、救済って一体誰を救済したのでしようか

事件はでっち上げで弾圧されているなどと

そんなこと言えるはずがないとよく分かっているのに

救済のためだと平気で若者達をだましている

 

自分の目で見て自分で考えて欲しい

一体どれほどの悲劇を作り出してしまったのか

麻原の教えの実践がもたらした現実を

いのちの悲しみ、苦しみ,痛みを感じて欲しい

 

自分の目で見て自分で考えて欲しい

何故これほどまでの事件を起こしてしまったのか

自分達が真理で社会は間違っていると主張する

今のアレフと同じ思い上がりからはじまっていることを

 

事件の責任をとることなく追い詰められれば弟子になすりつけ

都合が悪くなれば沈黙に逃げ込んでいく

虚像がはがれ、神のふりをしてきた愚かで弱々しい

罪人でしかない麻原の姿から目を逸らしてはいけない

 

アレフの教えと修行はかっての教団と同じもの

自分で考えるな、指示に従うのが修行だと教え込み

信者は自分を偽る安心のために盲従していく

このままではやがて大罪を犯してしまいかねません

 

自分の目で見て自分で考えて欲しい

考えることを手放した生活の中で失われていくものを

洗脳と引きかえた自己陶酔により人間性を喪失し

人格と善悪の根本が破壊されていく

 

自分の目で見て自分で考えて欲しい

能面のような顔つきで何も感じなくなることが

自分では何一つ決められず組織の言いなりになることが

あなたたちが本当に求めていたものなのか

 

本当は根拠のない救いにしがみついていることを

見て見ぬふりをしているのではないでしようか

それを認めることは自分のすべてを否定することになり

怖しくもありますが勇気をもって振り向いて下さい

 

恐れや不安から逃げる限り問題は何も解決しません

どんなにつらくても自分を偽っているものを脱ぎ捨て

麻原に依存してしまった自分自身を打ち砕かなければ

本当の自分を取り戻すことは出来ません

 

もとをただせば自分自身の問題をしっかりと受け止めて

悩み考え抜き自分なりの答えを見つけることから逃げたので

修行すれば何もかもが解決するような幻想を与えていた

麻原を妄信してすがりついてしまっているのではないでしようか

 

自分の目で見て自分で考えて欲しい

どれほど麻原を妄信しようとこれでいいのかとの声もかすかにするはず

救済の名のもとにあなたたちを利用しようとしているからです。

仏教は誰かにすがれば救われるなどと無責任なことは説いていない

 

自分の目で見て自分で考えて欲しい

真理は麻原が独占できるようなくだらないものではない

ありとあらゆる命と存在に平等に自ずと働いているもの

どうか本当の自分を摂り戻して下さい。

 

 

                  2018・4・10

                            井上嘉浩